【トヨタ・ヴェルファイア】最新型の魅力とトヨタの本気!

2018年1月8日に、ヴェルファイアがフルモデルチェンジから3年ぶりに革新的なマイナーチェンジを行いました。見た目のかっこよさもさることながら、快適性や機能もパワーアップしています。今回は、最新型ヴェルファイアの特徴やおすすめポイントをご紹介します。

ヴェルファイア最新型とは?

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ちょい悪で大人気のトヨタの大型ミニバン

トヨタの大型ミニバンの代表格として、「アルファード」と「ヴェルファイア」が、3ナンバークラス大型ミニバンとして人気を集めています。いかついフロントグリル、ギラギラとつり上がったヘッドライト、迫力あるボディサイズなどが威圧感を与えます。

見た目の印象から、「ちょい悪」路線を客層モデルとし、地元を中心に車を乗り回す「マイルドヤンキー」から高い支持を集めています。

クールで情熱的な大人の車!それがヴェルファイア

ヴェルファイアという名前は、「Velvet(物静か)」と「Fire(炎)」を組み合わせた造語です。「静けさの中に潜む情熱」というコンセプトにあるように、力強さと先進性が車に表現されています。

リアには同じネッツ店取り扱いのヴォクシーと同様に、クリアタイプのコンビネーションレンズを使用しており、若さが強調され、アルファードとの差別化がされています。

迫力のある先進性が高いミニバンでアルファードとは兄弟車

アルファードとヴェルファイアは兄弟車であり、業界内では「アルヴェル」と呼ばれています。価格構成が同じで、グレードも豊富でありモデル間で競合しないよう配慮されています。直列4気筒2.5L、V型6気筒3.5L、ハイブリッドが用意されています。

多機能かつ豪華な装備が魅力ですが、さらに高級仕様のエグゼクティブラウンジグレードや福祉車両用のウェルキャブも共に展開されています。

ヴェルファイア最新型の販売日とこれまでの歴史

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最新型の販売日は2018年1月

最新型ヴェルファイアとアルファードはともに、2017年12月25日にビッグマイナーチェンジを受け、2018年1月8日に発売が開始されました。ヴェルファイアはネッツトヨタ店、アルファードはトヨペット店で取り扱われています。

ヴェルファイア、アルファードともに一か月で3500台ほどの売り上げがありました。両兄弟を合わせてもトヨタのヴィッツなどのコンパクトカー程度の売り上げ台数ですが、価格を考えると順調な売れ行きだといえます。

2015年1月26日モデル(30系)が発売

2015年1月にアルファード、ヴェルファイアともに8年ぶりにフルモデルチェンジを遂げました。大空間高級サルーンという概念を打ち出した「エグゼクティブラウンジ」は、旅客機のビジネスクラス分割セカンドシートを採用しています。

「トヨタ セーフティーセンス」が全車標準装備となりました。これによって、夜間歩行者検知可能な「プリクラッシュセーフティー」機能を実現しています。

30系は出力、燃費が改善しており、20型の2.4Lエンジン直列4気筒DOHC(2AZ-FE型から)、排気量の大きい2.5L直列4気筒DOHCエンジン(2AR-FE型)に30系では変更しています。最高出力170psから182psに、JC08モード燃費は11.2㎞/Lから11.6㎞/Lへと向上しています。

2016年7月4日Z”Aエディション・GOLDEN EYES”ZA”GOLDEN EYES”が発売

特別仕様車は「Z」をベースに、Aエディションの装備を加えた「Z“Aエディション・GOLDEN EYES”」、「ZA」をベースにした「ZA“GOLDEN EYES”」を用意しています。ダークメッキを施したフロントグリルと、ゴールド加飾のヘッドランプがマイルドヤンキー心をくすぐります。

専用シート表皮は、ブラックをベースにゴールドのドットが施されたウルトラスエードのメイン材です。肩部には、ダークブルーのクロコ調柄合成皮革が際立ちます。

共通装備として、高輝度アルミホイール、黒木目調本革巻き4本スポークステアリングホイールが特別装備されています。

2017年12月15日マイナーチェンジが行われた

発売開始から3年を迎えた2017年12月に、初のマイナーチェンジが行われました。グレードによりヘッドランプが3眼と2眼タイプに変更され、3眼ではフロントに流れるLEDシーケンシャルターンランプとLEDコーナリングランプが装備されています。

シート表皮がセミアニリン本皮から、ナッパレザーに変更され体に良く馴染むようになりました。ヴェルファイアのフロントバンパーにシルバー加飾を施し、フロントマスクの輪郭がより際立つようになりました。

グレード構成は最上級グレードのエグゼクティブラウンジを、エアロタイプにエグゼグティブラウンジSとして追加しました。

ヴェルファイア最新型のリニューアルの概要

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最上級グレード「エクスクルーシブ ラウンジZ」

ヴェルファイアの最上級グレードに、特別なエアロパーツを装備した「エクスクルーシブ ラウンジZ」が話題です。3眼LEDヘッドランプ、リアにもLEDシーケンシャルターンランプが装着されています。

インテリアやエクステリアは専用デザインで、ブラック&ホワイトの内装色を採用しています。シルバー木目調の専用加飾、ホワイト色のプレミアムナッパ本革シートがファーストクラスのモダン空間を演出します。

価格は717万7680円~(ハイブリットは750万2760円~)と高級ですが、ゆったりしたシート二脚が並び、快適な電動リクライニングシートとオットマンでくつろげば、価格にも納得できる仕上がりです。

エグゼクティブラウンジのガソリンモデル及びVL

ガソリンエンジンは2.5Lと3.5LのV6があります。3.5Lではユニット自体が大きく変更されました。「2GR-FKS」という、トヨタ初搭載となるエンジンで、レクサスではGS350で搭載されていました。これにより、燃費が9.5㎞/Lから10.8㎞/Lへと向上しています。

ミッションも6ATかた8ATに変更され、常に効率の良いエンジン回転が使えるようになりました。

エグゼクティブラウンジZのガソリンモデル及びVL

名前に「Z」が付くモデルが、エアロタイプのボディーです。光沢感が強いスパッタリング塗装を施したホイールを標準装備しています。サイドマッドガードやイドマッドガードには、メッキモールを装備しており、エグゼクティブラウンジZならではの高級感を演出しています。

エアロ専用のフロントバンパーデザインが、ギラギラしたマイルドヤンキー好みのデザインで迫力があります。

メーター部・シート表皮・木目の色の変更

オプティトロンメーターは4種類のパターンで、エグゼクティブラウンジはゴールド、ハイブリットはブルーです。ガソリン車はエアロが赤、標準タイプではグレーです。

シートはエグゼクティブラウンジで本革「ナッパレザー」に変更され、エアロでは「ホワイト」が選べるようになりました。

パネルは全て刷新され、エグゼクティブラウンジは標準で「ブラウンオリーブ・アッシュパール木目調」、エアロは「シルバー木目調」の2種類で計4種類です。標準タイプの「メタルブラウンウッド」、エアロの「メタルウッド」は下地にホログラムフィルムが敷かれ、光で玉虫色が透ける加工です。

LEDシーケンシャルターンランプ搭載

2014年10月の改正により、合法的になった「シーケンシャルターンランプ(ウインカー)」は、高級車に多く搭載されています。内側から外側へ、光が流れるように動く仕様は、視覚的にも見やすいといわれています。

ヴェルファイアとアルファードでは、2017年11月のマイナーチェンジで搭載されるようになり、ワイルドなデザインにマッチして人気を集めています。

トヨタセーフティセンスを全車標準装備

高性能の単眼カメラとミリ波レーダーで、歩行者を検知でき、衝突回避をサポートしてくれます。自車速度が約10~80㎞/hの間で作動する機能です。

単眼カメラで白線・黄線を検知し注意を促す機能、周囲の状況に合わせてハイビームとロービームを自動で選択する機能があります。ミリ波レーダーでは、先行車との車間距離を検知し、適切な距離で追従します。

一部の外装の変更

ヘッドランプはメインユニットがエグゼクティブラウンジモデルで3眼デザイン、それ以外では2眼デザインとなり形状が変更されました。フロントグリルは大型化され、エアロタイプのフロントバンパーはメッキ加飾をサイドまで広げ、ワイドなデザインになっています。

リアもバックドアガーニッシュのデザインが、フロント同様にワイルドに変更され、リアコンビネーションランプが内側から外側へと順に点灯する仕様になっています。

ヴェルファイア最新型にも活かされているトヨタの思考とは?

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①ひとつひとつの工程を完結する

トヨタの思考法として、「自工程完結(JKK)」という方針があります。「作業者自らが責任を持って、1つひとつ工程で悪いものを作らない、流さない」という考え方です。また、自工程完結には、「後工程がお客様」という考えがあり、出来上がった商品も間違いなく良いものであるという保証の意味があります。

②お客様に質の高いサービスや商品を提供する

各グループ会社共通の考え方として、それぞれの専門性を生かして質の高い商品とサービスを提供するという理念があります。「もっといい車づくり」を実践するために、各販売店やサービスセンターに届いた声をしっかり商品開発に生かしています。

日本をはじめ、世界各国の品質責任者「チーフ・クオリティ・オフィサー(CQO)」を配置し、各地域ごとの課題について、グローバルに連携して取り組んでいます。

③お客様が使って良いとわかる商品を提供する

お客様にとって車の用途は様々です。お客様との健全なコミュニケーションを通して、生活上の快適さ、利便性も考慮し最適な車を提案します。最新の機能をより直感的に分かりやすく使えるように、様々なドライビングサポート機能が搭載されています。

各販売店や24時間サポートに寄せられた問題点や疑問点が商品開発に反映され、しっかりとした情報提供もされています。

ヴェルファイア最新型のまとめ

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マイナーチェンジをした最新型ベルファイアは、エアロタイプのフロントデザインにあるように、マイルドヤンキーの要望に応えた進化を遂げました。エグゼクティブラウンジの高級仕様と、安心のトヨタ セーフティ センスの両立で、快適なドライビングが約束されています。

3.5Lでのエンジンは2GR-FKSというレクサス仕様になり、シーケンシャルターンランプへの変更等、ヴェルファイアがさらに高級車同等の装備になりました。

今回のマイナーチェンジで、よりアルファードとの差別化を図りつつも、これまでのヴェルファイアファンの気持ちにしっかり応えるあたりは、さすがトヨタといったところです。是非他車を圧倒するヴェルファイアの魅力を実感してみて下さい!