ミニバンの中ではアルファードは重厚感があり、ラグジュアリーな内装が特徴です。高級感を出したい場合はブラック系、モダンな印象にしたい場合はフラクセンなど、車内のシートカラーやシートの素材でも大きく印象が変わります。グレードごとの、アルファードの内装の違いをご紹介していきます。
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30系後期アルファードの内装の3つの変更点
引用:https://toyota.jp/alphard/interior/
2017年に発売されたアルファードの30系後期は、30系前傾とは内装が変わりました。上質で高級感のあるイメージは継続されていますが、どこが変わったのかをご紹介していきます。
メーターカラーが4種類に増えた!
アルファードの30系前期では、メーターカラーは3種類の展開になっています。新しい30系後期では、メーターカラーが1種類追加され全部で4種類になりました。
<メーターカラーの種類>
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- エグゼクティブラウンジ専用
引用:https://toyota.jp/alphard/interior/cockpit/?padid=ag341_from_alphard_navi_topnavi_cockpit
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- ハイブリッド車専用
引用:https://toyota.jp/alphard/interior/cockpit/?
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- ガソリン車エアロボディ専用
引用:https://toyota.jp/alphard/interior/cockpit/?
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- ガソリン車標準ボディ専用
引用:https://toyota.jp/alphard/interior/cockpit/?
それぞれ、メーターのカラーが異なるため車を選ぶときや試乗のときに、合わせて確認をしておくことがおすすめです。
グレードによってパネルデザインが違う
グレードにより、ドア周りやダッシュボード周りのデザインが変更になったのも、アルファード30系後期の特徴です。
アルファードのような重厚感のあるミニバンでは、ウッド素材のパネルを使い高級感を演出するという手法がこれまでは多く使われていました。30系後期では、新しい工法やデザインを取り入れ、従来とは一味違った印象になっています。
エアロのグレードでは、水圧転写で木目をパネルに転写していますが、パネルの間にホログラムの層を挟んでいます。ホログラムの層があることで、光が当たったときに反射し玉虫色のように様々な色に輝きます。
エグゼクティブラウンジ用のパネルは、3Dプリントでパネルに木目が刻み込まれています。光が当たったときの陰影の表現や、手触りなどこだわりを持ったパネルデザインになっています。
ブラック&ホワイトのプレミアムナッパ本革が登場
アルファードの30系前期では、エグゼクティブラウンジには本革が使用されていました。アルファードの30系後期では、本革より更に上質であるプレミアムナッパ本革が取り扱われています。
見た目に高級感が出るだけではなく、手触りもよくより車内の快適性を上げることができています。
内装色ブラック&ホワイトが登場
アルファード30系後期の、エグゼクティブラウンジSの標準内装色はブラックです。新たにブラック&ホワイトの内装色が選べるようになりました。黒一色の内装では重たい印象を感じる方にとっては、ブラック&ホワイトの内装色はおすすめです。標準ボディのエグゼクティブラウンジでは、選べない色なので注意が必要です。
Gグレード全てが7人乗りに!
アルファード30系前期では、7人乗りと8人乗りをGグレードが選べました。アルファード30系後期では、7人乗りのみと変更になっています。
Gグレードでは7人乗りのみですが、8人乗りにしたい場合はXグレードかSグレードのどちらかを選択することで実現できます。
SC S“Cパッケージ”のシートが全て合皮対応
アルファード30系前期では、SCとS“Cパッケージ”はファブリックと合成皮革のハーフレザーシートになっていました。アルファード30系後期では、全て合成皮革に変更になっています。
30系後期も30系前期と同じように、メーカーオプションで本革を選択できるのは変更ありません。シートの素材は、乗り心地や車内の快適さにも繋がることなので、実際に触って確認できる機会を持つことがおすすめです。
アルファードの内装4つの特徴
アルファードはミニバンの中でも、凝った内装や機能が様々詰め込まれています。アルファード30系後期の内装で、大きなポイントをご紹介していきます。
7人乗りは5つのシートアレンジが可能
アルファードの7人乗りでは、2列目のシートがゆったり過ごせることが大きなポイントです。シートアレンジによっては、大きな荷物を積むことも可能です。
<シートアレンジの例>
- 2列目・3列目を倒す
- 1列目・2列目を倒す
- 2列目をスライドさせる
- 3列目のシートを畳む
- 3列目のシートを畳み、2列目のシートを前方にスライドさせる
2列目と3列目を倒し、フルフラットにすることで組み立て式の家具の運搬も簡単にできるようになります。シート自体の座り心地もよいので、長時間移動するときの仮眠にもおすすめです。
1列目と2列目を倒した場合、長距離移動での急速にぴったりです。車に乗せている荷物をおろさなくても、1列目と2列目がフルフラットにできます。インターチェンジで横になり、体を休ませたいときにおすすめのシートアレンジです。
2列目のシートをスライドさせると、足元のスペースが大きく確保できます。乗車人数が4人のときに、おすすめのシートアレンジです。のびのびと足を伸ばすことができるため、長時間のドライブでより快適に過ごせます。
アルファードの3列目のシートは、折り畳むことが可能です。シートをコンパクトに畳み、左右に上げることで、大きな荷物も積み込むことができます。トランクケースを2個積んでも十分なスペースがあります。アウトドアやゴルフなどのスポーツで、大きな荷物を運ぶときにおすすめです。
3列目のシートを折り畳み、2列目のシートを前方にスライドさせことができます。大量の買い物をしたときや、大きな荷物を運ばなければいけないときにおすすめです。2列目の足元のスペースは、普通の車のスペースと同じくらいになりますが、大きいトランクケースを運んだりする場面では重宝します。
8人乗りは4つのシートアレンジが可能
アルファードの8人乗りは、ゆったり過ごせるシートが特徴です。シートアレンジをすることで、様々なシーンでより快適に使うことができます。
<シートアレンジの例>
- 2列目・3列目を倒す
- 1列目・2列目を倒す
- 3列目のシートを畳む
- 2列目・3列目のシートを畳む
2列目と3列目のシートを倒して、フルフラットにすることができます。8人乗りのシートの場合、2列目と3列目のシートの隙間が空いていないのが特徴です。車内でゆっくり体の疲れも取りたい場合は、2列目と3列目のシートを倒して休憩することがおすすめです。
長時間運転したときに休憩したい場合は、1列目と2列目を倒してフルフラットにすることができます。3列目に荷物を置いたままでも、フルフラットにして十分のスペースがあります。8人乗りは7人乗りよりもシートが広いため、くつろぎたいときにはぴったりです。
3列目のシートを畳めるのは、8人乗りでも同様です。5人で快適に乗ることができ、3列目にはトランクケース2個を積んでも余裕があるのは、アルフォードの車内空間が広く設計されているからです。家族5人で旅行やアウトドアに行くときなどに、おすすめのシートアレンジです。
2列目と3列目のシートを畳むことで、車内の空間を大きな収納として使うことができます。最大で2,025mmのスペースが生まれるため、自転車を車内に2台積み込むことも可能になります。サイクリングに行くときや、組み立て式の大きな家具を運ぶときにおすすめのシートアレンジです。
居住空間が広くロングドライブにも向いている
アルファードが長時間の移動に向いている理由は、シートの座り心地ももちろんですが、車内の居住空間が広く確保されていることがあげられます。狭い車内では、体も凝り固まってしまい、運転手も同乗者も疲労が溜まってしまいます。
座り心地がよいだけではなく、足元のスペースもしっかり取られています。長時間の移動でも、足が疲れにくくゆったり過ごすことができるため、運転手にも同乗者にも優しい設計になっています。
ゴージャスな内装でミニバン最高峰の満足感
ミニバンの中でも、アルファードの内装はラグジュアリーで高級感のあるリビングのようなデザインが特徴です。グレードによって、シートに使われている素材は異なりますが、どれもさわり心地がよくゴージャスな印象を与えてくれます。
アルファードの内装パーツ一覧
アルファード30系後期の内装パーツには様々なものがあり、選ぶものによってオリジナリティを出すこともできます。より快適に車内で過ごすためにも、内装パーツの違いを知っておくことがおすすめです。
フロアマット
フロアマットセットは、グレードにより異なります。エグゼクティブラウンジ、エグゼクティブラウンジS対応のものと、それ以外のグレードのものに分かれています。
<フロアマット(ロイヤルタイプ)>
- 対応:エグゼクティブラウンジ、エグゼクティブラウンジS、サイドリフトアップチルト装着車以外
- 材質:ポリプロピレン
- カラー:ブラック
- 備考:消臭、抗菌、防ダニ、抗アレルゲン、抗ウイルス機能つき
<フロアマット(エグゼクティブ)>
- 対応:エグゼクティブラウンジ、エグゼクティブラウンジS
- 材質:ナイロン
- カラー:ブラック
- 備考:消臭、抗菌、防ダニ、抗アレルゲン、抗ウイルス機能つき
パネル
アルファードのパネルデザインは、車内の高級感をよりアップさせる働きがあります。パネルは落ち着いた木目調のデザインですが、シートや内装のカラーによって印象が異なります。
Xグレード以外は、スパッタリングという金属調のパネルを使用しており、ステアリングに本革を使用しています。見た目だけではなく、触り心地もよい作りになっています。
テーブル
エグゼクティブラウンジでは、新幹線の座席にあるような格納式のテーブルがついています。安定感のあるカップホルダーもついており、車内で軽食をする場面でも安心できます。食事だけではなく、スマートフォンなどの小物類を置いておきたい場面でも重宝します。
ルームランプ
引用:https://toyota.jp/alphard/accessories/interior/
インテリアイルミネーションは、ブルーの灯りが車内の足元に設定されています。ドアを開いたときに点灯し、ドアを閉じた後はゆっくりと減光されます。夜間はスモールランプに連動して点灯するため、眩しすぎるといったことはありません。
アルファードには、LEDを使用したルーフカラーイルミネーション機能が搭載されています。16種類のカラーと4段階の調光から、好きなものを設定できます。運転席からだけではなく、助手席や後部座席からも設定可能になっています。時間帯や気分に合わせて、車内の雰囲気を変えたいときにおすすめです。
エクステリアパネル
グリルセンターは突き出すようにデザインされ、階段形状に作りこまれています。高級感もありつつ、ダイナミックな印象を与えています。全体的に縦のラインを強調した、メッキの装飾があり重厚感もありながら、よりモダンな外観デザインになります。
LEDライトは従来よりスリム化されていますが、明るさには問題がなく前方から見ると精悍なイメージがより強調されました。ヘッドランプの下部のライトが発光するため、より新しく先進的な演出がされています。
カーアクセサリー
アルファードは、カーアクセサリーの種類も豊富にあるため、一人一人のニーズに合ったカスタマイズが可能です。ナンバーフレームのイルミネーション、メッキガーニッシュ、ドアハンドルのプロテクションフィルムなど、外観のカスタマイズ方法も選択肢が多くあります。
室内では、シートカバーやカーテンなどのインテリアから、ラゲージネットなどの収納時のアクセサリーも豊富にあります。アルファードの快適な乗り心地をより向上させるためには、オットマンの設置がおすすめです。足元に広いスペースがあるからこそ、フットレスのためのカーアクセサリーを置いても狭くなりません。
スピーカーパネル
移動中に音楽を楽しむ人にとっては、スピーカーの品質も気になるポイントです。標準装備のスピーカーは、ハイレゾ再生が可能になっています。楽曲配信サイトでダウンロードした、ハイレゾ音源をSDカードやUSBに記録してSD再生・USB再生機能を使い車内でも楽しむことができます。
バーチャルサラウンド(5.1ch)に対応したスピーカーで、迫力たっぷりの音楽を楽しめます。ドルビーデジタル(5.1ch)対応のDVDを再生したときも、立体的で自然な音の広がりを感じることができるようになっています。
パネルのボタン操作もしやすく、CD、ラジオ、USBなど簡単に切り替えができます。ディスプレイに曲名も表示されます。
カップホルダーパネル
アルファードのエグゼクティブパワーシートには、2列目に折りたたみ式のサイドテーブルがあるだけではなく便利なカップホルダーもついています。メッキ加工が施されている、蓋つきの木目調のカップホルダーは高級感があります。
アームレストを使いながら、カップホルダーも快適に使用できるようゆったりしたシート設計になっています。
キャビネット
助手席の前にあるキャビネットだけではなく、運転席と助手席の背面にボードタイプのポケットが設置されています。エグゼクティブラウンジには、2列目にファイルホルダーが備え付けられています。中のものが落ちないように、スペーサーがあるので安心です。
3列目の運転席側には、ボトルホルダーの他にトレイとボックスがあります。車内で散らかってしまうものも、整理整頓することができます。
ナビモニターパーツ
引用:https://toyota.jp/alphard/interior/navi/?padid=ag341_from_alphard_space_topnavi_navi
アルファードに設置されているナビモニターは、標準装備のものでも高機能なものです。高精細な9.2型TFTワイドタッチディスプレイに、静電式のタッチパネルが搭載されているため操作性も高くなっています。タブレット端末のように、フリックでの操作や拡大縮小表示もできます。軽い操作感なだけではなく、画面デザインもシンプルで洗練された印象です。
Blu-rayディスク対応プレーヤー、地上デジタルテレビチューナーなども搭載されておりドライブ中に同乗者が映画やテレビ番組を楽しむことができます。
アルファードのグレードによる内装の違い
アルファード30系後期は、グレードにより内装のカラーやシートの素材が異なっています。どのグレードを選ぶか、内装は大きなポイントになります。
標準ボディはエグゼクティブラウンジ以外はフラクセンのみ
アルファードの、エグゼクティブラウンジ以外は内装のカラーはフラクセンのみになっています。フラクセンはベージュ系の明るいカラーのため、車内を明るい印象にしたい方におすすめです。
標準ボディエグゼクティブラウンジはブラックとフラクセン
エグゼクティブラウンジでは、重厚感のあるブラックと明るい印象のフラクセンから選択できます。指定がない場合は、内装はブラックになります。ブラックは、視界から見えるカラーが統一されることが特徴です。
エアロボディのエグゼクティブラウンジS以外はブラックのみ
エアロボディはワイドなグリルとエッジのきいたメッキモールが施されており、精悍なスタイルになっています。標準ボディとエアロボディでは、同じグレードでも指定できるカラーが異なります。
エグゼクティブラウンジS以外では、指定できるカラーはブラックのみになっています。ブラックでも、重厚感があるだけでなく高級も併せ持った印象になっています。
エアロボディエグゼクティブラウンジSはブラックとブラック&ホワイト
エアロボディエグゼクティブラウンジSでは、ブラック、ブラック&ホワイトの2種が選択できます。ブラックは高級感のある印象ですが、ブラック&ホワイトは明るくモダンな印象になります。
車内を先進的でモダンなリビングのようなイメージにしたい方には、ブラック&ホワイトのカラーがおすすめです。
シート表皮はグレードによって4つのタイプに分かれている
アルファードのシートは、グレードにより素材が異なっています。シートの素材は、座り心地や車内の印象にも大きく影響があるため、どんな素材があるか知っているとグレードを選ぶときに比較が簡単にできます。
<シート素材>
- エグゼクティブラウンジ:プレミアムナッパ本革、カラー:フラクセン、ブラック
- エグゼクティブラウンジS:プレミアムナッパ本革、カラー:ブラック、ホワイト
- GF:本革、カラー:フラクセン
- SC、S”Cパッケージ”:合成皮革、本革、カラー:ブラック
- S”Aパッケージ”:ファブリック、カラー:ブラック
- G:合成皮革、カラー:フラクセン
- S:ファブリック、カラー:ブラック
- X:ファブリック、カラー:フラクセン
【まとめ】予算や好みに合わせた内装カスタムを楽しもう!
引用:https://toyota.jp/alphard/interior/?padid=ag341_from_alphard_top_interior_interior
アルファードの内装は、カラーだけではなく素材も異なります。グレードによって、違った印象になるので車内をどのような印象にしたいかに応じて、グレードやカスタムを考えていくことがおすすめです。
家のリビングのようにゆったりと落ち着いた広いスペースがあるため、シートのカラーが違うだけでも印象が大きく変わります。長時間での移動や多人数での乗車を想定している場合は、アルファードは乗り心地もよく一つ一つのシートスペースも広くおすすめです。